No.17 歯の寿命をのばそう
毎日おいしいご飯を食べるためには歯の維持は欠かせませんが、年をとるにつれて徐々に歯は抜け落ちていきます。しかし、努力次第で歯の寿命を伸ばすことは可能です。
歯の寿命はおよそ60年
歯の寿命は、50~60年前後。前歯よりも奥歯の方が早く抜けてしまいやすいことがわかっています。親知らず以外で一番奥にある歯(第二大臼歯)は、最も寿命が短く上下左右ともおよそ50年です。一方、最も長持ちする下あごの前歯(中切歯)は、66年ほどたつと抜けてしまいます。
多くの場合、40歳を過ぎると徐々に歯が抜け始め、45歳から50歳の間に3本、55歳から60歳にかけては、平均で5本もの歯を失うことになります。歯を失うペースは加齢とともに徐々に加速していき、65歳から70歳の間にはさらに8本もの歯がなくなってしまいます。(下図参照)
日本人の平均寿命は男性が80歳、女性が86歳です。歯の寿命が尽きてから10年以上もの歳月を生きなければならないことになりますので、歯の寿命を伸ばすことはとても大切です。
歯の寿命をのばすためにできること
(1)虫歯と歯周病を予防するプラークコントロール
毎日の歯磨きを怠らないこと、そして歯間のケアを行うことです。時には歯科検診を受けるようにしましょう。
(2)食事・生活習慣の見なおし
甘いものを控えて、バランスのとれた食事をとることで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
歯は一度失ったら二度と取り戻すことのできないものですので、日々の手間を惜しまない努力を続けましょう。